10月25日、「ウクライナの100を知る活動」の第5回を開催し、ナタリアさん、ダリアさんを中心に11名が参加しました。今回は「日本人の精神的特徴とその背景」と「ウクライナの文化的概念」という2つの発表を通して、両国の精神的・文化的な相違点について語り合いました。ウクライナの歴史や文化的背景を学ぶことで、日本とウクライナの関係をより深く理解する貴重な機会となりました。
■ 17~20世紀ウクライナ史の学び
前回の13〜17世紀の歴史に続き、今回は17〜20世紀のウクライナ史について発表がありました。この時代はロシア帝国の中核が形成され、さらに領域が拡大した時期です。ウクライナにおいては、ドニプロ川を挟んだ東西の地域が約100年のタイムラグをもってロシアに統治されました。また、ソ連時代に形成されたウクライナSSR(ソビエト社会主義共和国)は、ウクライナ語話者の居住地域よりもはるかに広い領域を管轄することとなり、これが現在のウクライナ情勢の背景の一つにもなっています。
■ 日本人の精神的特徴とその背景
日本人の精神的な支柱は、神道や仏教といった宗教観をベースに、自然との調和、武士道、そして「恥の文化」や「和」の精神が複雑に結びついた心の基盤にあるとの説明がありました。大谷翔平選手の姿勢に見られる日本人の特徴(運、メンタル、人間性)や、新渡戸稲造の著書『武士道』に描かれる精神性などが紹介されたのち、「外国人から見た日本人の不思議な行動」を取り上げ、こうした日本人と上手にお付き合いするためのポイントについての解説で締めくくられました。その後、参加者の間で意見交換が行われました。
■ ウクライナの文化的概念
ウクライナ文化における最も重要な価値として、「ヴォーリャ(自由)」が紹介されました。「ヴォーリャ」は独立を求める精神であり、いかなる圧力も受け入れないという強い意思を表す、国民が自分らしく生きるための根本的な考え方です。これには「自由に行動できること」と「自らの意思と強い心を持つこと」という2つの意味があり、コサックの精神が歴史的に大きな影響を与えています。現在のロシアに対するウクライナの人々の態度の根底にも、この精神が息づいていることが伺えます。
また、ウクライナの文化を象徴する重要な概念として、「運命」「心を中心とする思想」「ハータ(伝統的な家)」「祖先とのつながり」「大地との深い結びつき」などが紹介されました。
■ ウクライナ料理
ウクライナの伝統的な季節料理が、写真とレシピを交えて紹介されました。鮮やかな料理の数々に、参加者一同、ウクライナ料理への関心と期待を大いに膨らませました。
■ ウクライナ語講座
ダリアさんによるウクライナ語講座では、直前に紹介されたウクライナ料理の名称や、そこで使われる野菜・果物などの単語を学びました。さらに、各自が自分の名前をウクライナ語(キリル文字)で書いてみるワークを行い、日本語との発音や表記の違いを体感しました。
ウクライナへの関心を持ち続け、理解を深めるために、今後もこの活動を継続してまいります。ご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。
(8期生 池内 章)「ウクライナの100を知る活動」第5回






