銀座の街を歩くと

3期生会顧問 神山 利

 月に2~3回、銀座に出かける。3年前から始めた句会への出席と、銀座で100年以上続いている理髪店に行く。

 銀座は小さい時両親や姉に連れられて行っていたので馴染みがある街だ。昔は、裏通りに入ると、肉屋さん、魚屋さん、豆腐屋さんもあり、下町の風情があった。今は勿論これらのお店は無くなっているが、一丁目の桜並木や並木通り歩道の紫陽花などには心が和む。ファッションビルが立ち並ぶ大通りを一本裏通りに入ると少し違った雰囲気が漂ってくる。渋谷や新宿は、私のような年寄りとっては疲れる街だ。その点、銀座は「ホッと」する。

 出かけると教文館に寄って、新刊書に触れるのも楽しみだ。銀座大通りの和光や三越、松屋のショーウィンドウからは季節感と同時に流行も感じ取れる。行き交う人のファッションからは今年流行の色も読み取れるような気がする。

 一丁目から八丁目まで歩くと、行き交う人の半分以上は訪日客だ。世界各国から集まってきている。これも、今の世相なのだろう。

 先日、裏通りを歩いていたら、ベビーカー(?)を押す若い外国人ご夫婦と出会った。狭い歩道だったので、立ち止まって「Sorry」と言ったら、「ごめんなさい」と日本語が返ってきた。一瞬「あれっ」と戸惑ったが、銀座には日本に住んでいる外国人も来られるのだろうから、びっくりすることではないなと思い直して、思わず苦笑した。

 銀座に行く時は気持ちを「しゃん」としなければと思う。そして、何時も何かの発見がある。

 「銀座百点」(その昔、向田邦子がエッセイ「父の詫び状」を連載したミニコミ誌)を読みながら帰途に就く。家に帰って「空也」の最中を食べるのを楽しみにしながら。

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編集チーム 十七期生