修了?いや、終了。

野田 研一(前RSSC本科ゼミ担当教授)

 昨年度、RSSCを無事終了しました。2015年度にゼミ担当(8期)を開始し、2025年度(18期)を以て終了しました。コロナ禍により2020年度はないため、ちょうど10年担当したことになります。うち2017年度を除き9年間は本科の担当でした。ゼミ以外のいわゆる科目担当はありません。その意味では、RSSCではゼミ以外の世界は知りません。 

 それまで、大学教員生活の大半で接してきたのは、つねに自分よりも若い世代の学生さんでした。しかし、若い頃、非常勤講師として接した夜間部の学生さんたち、あるいは後年担当した「社会人対応」の大学院の学生さんたちからはしばしば強い印象を受けたものです。それはRSSCにおける「修了論文」を見れば一目瞭然です。若い世代の学生さんたちにとって〈社会〉は概ね未来に漠として存在するに過ぎないのですが、RSSCの受講生の皆さんにとって〈社会〉はすでに通過した世界、もしくは通過しつつある世界です。この差異を「修了論文」が如実に示していました。

 有り難いことに、3月11日(図らずも大震災の日でした)には人生二度目の「最終講義」の機会を設けていただき、修了生、修了予定の皆さんとともに過ごすことができました。何よりも野田ゼミ出身者の皆さんに感謝です。RSSCのゼミ担当という仕事はことのほか愉しく、自分と同世代あるいは少し下の世代の方々との交流は、世代毎の「文化」のありようを考える絶好の機会でもありました。私より年長の方もおられました。RSSCでの経験が、私自身の「晩年」にとっていかに重要であったか、いつか整理して言葉にできたらと考えています。

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編集チーム 十八期生