学びでつながり、未来を拓く——小豆島から松崎町へ

上田 信(RSSC専攻科ゼミ担当教授)

 瀬戸内の風が心地よい小豆島で過ごした、あの密度の濃い時間を今も鮮明に覚えています。2024年と2025年の秋休み期間に行われた「地域創生フィールドスタディ」では、伝統を紡ぐ木桶醤油の蔵や豊かなオリーブ農園、迷路の町や歴史る遍路道など、島に息づく風土と人々の営みに深く触れました。地域おこし協力隊や地元住民の皆様と語り合い、歴史やアート、産業を通じて地域課題に向き合う受講生のまなざしは、常に真摯で知的好奇心に溢れていました。

 現地を歩き巡った後も、熱気が冷めることはありません。夕食の席から夜遅くまで、「ないもの」を嘆くのではなく「あるもの」を見出そうと、時間を忘れて活発に意見を交わし合った時間は、まさに「学びでつながる」RSSCの真骨頂でした。これまで培ってきた豊富な人生経験を携えながらも、互いに刺激し合い、心を通わせた小豆島での学びの輪。現地で生まれた温かい絆と探求の情熱は、未来へと続く確かな糧として、お一人おひとりの胸に深く刻まれています。

 今年度は、豊かな自然と歴史が息づく静岡県松崎町へと舞台を移し、新たなフィールドスタディを展開する予定です。地域創生とは、まさに人生の第二章から始まる探求の物語です。「教える人」から「学ぶ人」へと真摯に耳を傾け、自らの経験を地域の財産として生かしながら、地域の人々と共に歩む姿勢こそが新しい風を起こします。RSSCで育んだ学びの輪をたずさえ、今日踏み出す一歩が地域の未来をつくります。修了生の皆様がこれからも学び続け、豊かな絆を広げていかれることを、心より応援しております。

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編集チーム 十八期生