修了生の皆様

 修了生の皆様、残暑お見舞い申し上げます。皆様、お変わりないでしょうか。ご無沙汰失礼しております。私のほうは、相変わらず、貧乏ひまなしというのでしょうか、あれこれに追われるようにして、日々月々を、歳々年々を追いかけまわしておるような有様で、皆様と旧交をあたためる機会は、申し訳ないことに先送りにつぐ先送りで来ております。旧ゼミ所属の皆様のなつかしい御顔が、笑顔がいま眼前をよぎります。

 立教の文学部は定年で退職しました。セカンド・ステージ大学のほうは、定年前のその発足当初からおもにゼミを担当し、それを継続し、今期にいたっております。来年10週年を迎えるセカンド・ステージですが、その間、本年度を含めると8~9期にわたる皆様とお付き合いしていることになります。ということは、ある年度、1年間のみですが、leaveをいただいて休ませていただいたわけです。それが、何期に相当するが、イマ思い出せませんが、他の期はほぼ思い出せます。夕闇の池袋西口をそぞろ歩きする靴音とともに、談笑する声とともになつかしく湧き上がってきます。

 突然ですが、ここで問題です。今、この世界で知識人の課題は何か、知識人とは誰のことか。知識人なんていう言葉はイマ、このニホンでは死語ではないのか。お答えいただきたい。この場をお借りして〆は、ゼミ的に振舞わせていただきました。

  立教大学名誉教授

京都産業大学客員教授

千石英世

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九期生・編集チーム