Invitation
「気心の会」への招待

「自分たちの健康は自分たちで守る」

年齢幅の広い参加者が隔月 1 回、講師の話を聴きながら、健康体操術の習得めざして活動を繰り広げています

私たちは息を吸うことで人生をはじめ、息を吐くことでその幕を閉じます。いったい、ひとりの人間が一生のあいだにどれほどの回数の呼吸を重ねるのでしょうか。中国数千年の歴史の中で、呼吸にもとづく健康体操術が体系づけられてきましたが、それが「気功」です(かつては導引と呼ばれた)。呼吸法とからだの動きを組み合わせ、私たちのからだの緊張、ゆがみを取り除きます。

講師をつとめるのは、昨年度まで立教 RSSC 教員だった渡辺信二立教大学名誉教授。RSSC では、「セカンドステージを楽しむ詩心・気心」の講義を担当してきました。もともと、アメリカ文学、なかでもアメリカ詩を研究してきました。これが、つまり「詩心」(こころ養生)であり、それと対をなすのが「気心」(からだ養生)です。このふたつが、渡辺のもとで結びついたのが、自ら体調をくずし、入院したことがきっかけでした。退院後、医者だけに頼らず、自分の健康をたもち、増進させる

方法はないものか。遍歴の末に出会ったのが、東洋医学でした。さまざまな師のもとに赴き研鑽を重ねて身につけた「からだ養生」が<気心>です。渡辺の経歴に、「整膚師、気功師、息鍼師」という言葉が並ぶのはこうした背景があるからです。

馬王堆漢墓から出土した「導引図」B.C.2(Wiki-Commons)

気心の会は、2023 年、RSSC12・13 期の渡辺ゼミの学生が中心となり始めました。今では、RSSC の 2 期生から 16 期生を中心に幅広い年齢層の人たちが参加しています。渡辺の軽妙かつ洒脱な話と自らのからだを動かして、自分なりのからだ養生法をさぐっています。たとえば、渡辺から手のひらにからだの各部のツボ(反射区)が集中しているという話を聞き、自分でやってみることで、不思議さに気づかされます。私たちのからだがさまざなネットワークからなっていることの一端です。

RSCC 最終講義の終了後、森麻恵さん(14 期)より花束を受け取った渡辺先生

気心の会で、渡辺が掲げる 3 つの原則が、①自分たちの健康は自分たちで守る、②からだをいつも動かす、③呼吸法を実践する。参加者の体力、年齢に関係なく、気功を中心に学び合う場、それが気心の会です。私たちは、みなが気軽に集まり、からだを動かし、互いの情報を交流しあう場所づくりをめざしています。ぜひとも、いちど、気心の会へ足をお運びください。

終講義「セカンドステージを楽しむ詩心・気心」につどった参加たちに囲まれる渡辺先生(2025 年 3 月 26 日)

・気心の会 顧問:渡辺信二 先生

・活動               奇数月の第 4 木曜日

・時間              13 時半から 15 時

・場所              としま区民センター(豊島区東池袋  1-20-10)

・参加費         500 円

・事務局         鈴木洋美(14 期生)

・連絡先         21fg054k【アット】al.rikkyo.ac.jp                                             (メールアドレスの【アット】を@に変えてお送りください)                  

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